水深350メートルから高級魚 深紅鮮やかなアカマチ


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 2日、糸満のアリサII(宮城良三船長)からの誘いで、沖縄の3大高級魚のひとつであるアカマチ(和名ハマダイ)狙いに出掛けた。同船者は有限会社宮一建設工業社長の金城一さんで、深海釣りのベテラン。船は糸満漁港を南下すること2時間、ポイントに着くと船長は魚探でアカマチの魚影を探す。アカマチが群れるのは水深350メートル前後の大陸棚の駆け上がりで、群れを見つけては仕掛けを下ろし、アタリを待つ。
 最初にヒットしたのは金城さん、続いて宮城船長にもアタリ。数分後、船上に上がったのは3キロほどのアカマチ。その後もチョウチンマチやアカマチの3キロクラスが釣れるが、2人の狙いは7~8キロの大型なので、次々とポイントを移動する。
 しばらくすると金城さんの竿(さお)に大きなアタリがあり、竿が大きく引き込まれた。竿のしなり具合から本命と確信すると自然と笑みがこぼれる。
 しばらくして海面に浮いたのは深紅の魚体も鮮やかな8・3キロの大型のアカマチ。この日絶好調の金城さんは、納竿前にも6・2キロを追加し、その日の晩は極上の刺し身に舌鼓を打った。
(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎伊江島でタマンに興奮
 愛娘に大きな魚を見せようと2日、仲宗根幹男さんは6歳になる萌子ちゃんを連れて伊江島の具志漁港で竿を出した。午後9時、潮が引いて底が見えるような浅い水深で61センチ、3・42キロのタマンがヒットした。眠気もなんの、夜の静寂に萌子ちゃんの歓声がこだました。友人に話すと3日後に5・5キロを釣られてしまったとか。
◎アカイカ食い活発
 那覇港の沖合で産卵することが知られているアカイカが、沖堤近くで活発な食い気を見せている。タマンの餌用にイカ釣りを始めた垣花學さんだが、その魅力からタマン最盛のこの時期もエギが手放せない。6日は友人と那覇港沖堤でエギング。2・2キロのアカイカやクブシミをキャッチした。
◎那覇新港で釣りデビュー
 この春休み、新小学2年生の村吉啓斗君は、おろしたてのマイ竿を持って那覇新港で波止釣りデビュー。かたわらで何も釣れないお父さんを尻目に、32センチの大きなカタカシ(和名コバンヒメジ)を釣り上げた。
◎珍種アオイガイ
 「なんだこりゃ」。7日、瀬長島で潮干狩りを楽しんでいた新崎忠雄さんは、オウムガイに似た奇妙なものが漂っているのを見つけた。殻からはタコのようなものがのぞき「不気味」だが珍しいので持って帰ってみた。美ら海水族館によると、その正体はアオイガイという頭足類。強風にあおられ大量に漂着することがあるので、今年は出合えるチャンスかも。
 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

2日、8.3キロと6.2キロの大型アカマチを手にした金城一さん
2日、萌子ちゃんはお父さんが釣り上げたタマンに大はしゃぎ
6日、那覇港沖堤で友人とイカ釣りを楽しんだ垣花學さん
2日、初めての釣りで32センチのカタカシを釣った村吉啓斗君
7日、瀬長島でアオイガイを見つけた新崎忠雄さん。殻の中身はまるでタコ
6日、津堅島沖で57センチのウスバハギを釣った新屋登さん