今、沖縄中の海岸に若いガーラが寄っている。オニヒラアジ、ギンガメアジ、カスミアジとガーラの種類もバラエティーに富んでいる。沖縄市とうるま市にまたがる夢咲公園前の護岸は、車が横付けできてファミリーからベテランまで釣りが楽しめる中部の人気ポイントだ。この時期は、ガーラとカーエー狙いの釣り人でにぎわっている。
16日、桃原博さんは仕事の帰りに同ポイントでオニヒラアジがヒットするのを目撃した。翌17日は休日にあたり、早速釣りに出かけた。桃原さんの仕掛けはラビットボールにソフトワームをセットしたルアー釣り仕掛け。この日は海面を騒がす回遊魚の群れは確認できるものの、なかなかルアーの射程にまで寄ってこなかった。
最初のヒットは午後6時8分。まずはイケガツオがきた。さらに、6時12分にもイケガツオ。さらに2分後にはオニヒラアジが連続でヒット。わずか数分間で3匹の回遊魚を釣り上げた。
現在オニヒラアジは、北中城村熱田漁港、沖縄市泡瀬漁港、うるま市赤野漁港等でよく釣れていて、これから各地で釣れるようになってくる。(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎泊でジグにロウニンアジ
岸からジグを用いる釣法をショアージギングというが、徳永盛浩さんの場合は引き方がちょっと違う。20グラムのジグを30メートルほど投げ込み、イカを狙うエギングの要領で底をとった後にしゃくるのだ。こうして過去に60センチものコチを釣ったこともあるという。17日は50センチに満たないがガーラの王者ロウニンアジを釣り上げた。
◎活きエビでウマヅラアジ
このところ栄野比安正さんは、仕事帰りに夢咲公園前の護岸で竿(さお)を出している。活きエビを餌にテンビン仕掛けをぶっ込み、ガーラを狙うのだ。17日は76センチ3・4キロのガーラ、20日は89センチ、4・7キロのウマヅラアジを釣り上げた。
◎まだいける豊崎タマン
玉寄真澄さんは豊崎周辺をホームグラウンドにしている。休日は子供とチョイ投げでキスやメッキ類を釣って遊ぶが、仕事帰りは好きなタマンを狙って竿を出す。20日、夜勤明けの午前5時、1発目のアタリはラインブレイク。しかし上げ潮盛んな6時、今度は丁寧にさばいて69センチ、4・4キロのタマンを取り込むことができた。
◎久米島クロマグロ連日
久米島にパヤオシーズンの幕開けを告げるクロマグロが上がりだした。マグロ漁は生き餌を釣り、機械で引くのが一般的だが、昨今は釣り具が進化し、ミヤマエ社などの電動リールとトローリングロッドを使って効率良く釣果を稼ぐようになった。17日、くに丸の仲道邦夫船長は6番パヤオを攻め、3キロほどのキハダを餌に200キロのクロマグロをヒットさせた。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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