伊江でカーエー連発 海底地形の把握が鍵


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 「大型のカーエーが釣れている」との情報に、玉城正一さんは釣り仲間の仲宗根直也さん、渡口浩介さん、照屋修さんと連れ立って、3日、伊江島の具志漁港へと渡った。夕方ごろからマキエを打っているとカーエーらしき魚影が根周りにちらちらと見えだしたが、地元のカーエー名人が言う通り、アタリが出たのは暗くなってからだった。はじめ数回のアタリは、針外れやライン切れによるバラシを連発し、取り込むことはできなかった。
 しかし、彼らはいずれ劣らぬカーエー釣りの名手で、すぐにこのポイントの攻略法を見つけ出した。棚を取り直し、海草と根の間を縫うように仕掛けを流すと、わずかながらウキにアタリが出る。間髪入れずに鋭くアワセを入れると、竿(さお)を折らんばかりの強い引きで暴れ回る。魚に主導権を与えない見事な竿さばきで上がってきたのは、すべて40センチオーバーの丸々と太ったカーエーであった。
 その中でも、仲宗根さんが釣った48・3センチ、2・33キロの堂々たる魚体をいからせた特大カーエーは圧巻であった。
(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎那覇港沖堤で尾長グレ
 4日、那覇港沖の新堤には20人余りの釣り人が、見えるグレに夢中で竿を出していた。広範囲にまかれるコマセに魚も落ち着かず、狙い所をしぼれない。午後3時、申し合わせたように皆が引き揚げると、一人残った知念友樹さんの独り舞台となった。大型魚は堤防の影から離れない。知念さんは日なたに小型を誘い出し、堤防の壁に沿って仕掛けを送った。すると54センチ、2・86キロの大型尾長が、水面下30センチまで浮上し仕掛けを奪ったのであった。

◎伊是名連夜の快釣
 伊是名島に渡った比嘉浩一さんと真栄城友和さんは、6、7日と連夜にわたりビーチからイカの切り身を餌にぶっ込み釣りを楽しんだ。満潮の2時間前と、下げ止まり前後に集中したアタリを確実にモノにし、15・8キロのガーラや4キロ級のタマンなど、3月に続いての大釣りとなった。

◎グルクン動きだす
 帰省した親せきが連れ立って釣りに行く。沖縄では珍しくない光景だが、県外で生まれた子供たちには掛け替えのない思い出となる。8日、サンノリー北谷店の佐久川店長は帰省した姉の子らを同店主催の半日釣りツアーに招待。グルクンのほか、タマンやオジサンなど6種類が釣れるなど、子供たちは大喜びだった。激流から一段落する今週末、晴れたらグルクンが動きだしそう。

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 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

6日、読谷で仲良く同型の60センチ級タマンを釣った当山祐作さんと伊藤洋平さん
4日、2号ハリスで54センチ、2・86キロの大型尾長グレを釣り上げた知念友樹さん
3日、伊江島で大型カーエーを連発させた(左から)照屋修さん、仲宗根直也さん、玉城正一さん、渡口浩介さん
伊是名で6、7日、連夜にわたって大釣りした比嘉浩一さん(右)と真栄城友和さん
5月28日22時30分、平安座島で47・5センチ、2・06キロのカーエーを釣った桜沢昌隆さん