5月31日、沖縄市在住の門口悟さんはカーエー狙いで本島東海岸のマル秘ポイントへと向かった。午後8時から釣り開始。午後10時にカーエーらしきアタリがあったものの痛恨のバラシ。さらに午前2時にも大きなアタリがあったが、またバラシしてしまった。その後は餌盗りのアタリもないまま午前3時を迎えた。
その時である。ウキが1センチほど沈んだ。門口さんはアワセを入れた。その直後、魚はものすごい引きで竿(さお)を締め込んでいった。
カーエーとは違う底物の引きに耐え、リールのレバードラグを思いきり強く握った。しかしジーッ、ジーッと10メートルほどラインが引き出されてしまう。そこで堤防の上を魚の引きに合わせて走り回り、2分ほどかけてようやく海面に浮かせた。
しかし、ここで問題が発生。先ほどアタリがあった時に、タモを誤って海中に落としてしまっていたのだ。仕方がないので消波ブロックまで降り、魚の口に指を入れて引き上げた。それはずっしりと重い特大サイズであった。77・4センチ、7キロ…。タマンである。(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎夏だ本部釣りイカダだ
本部町渡久地の沖合に浮かぶ釣りイカダは、ほとんど揺れもなく、ちょっとした沖釣り気分で釣果も望めると評判だ。この時期はシマアジやタマンのほか、アイゴ類が期待できるという。14日、仲田俊介君はお父さんと友達の金城由樹君と3人で渡り、カゴサビキ釣りでいろいろな魚を手にした。これから夏に向け、ますます楽しめそう。問い合わせ0980(47)5349。
◎ケラマ磯釣り釣果安定
沖磯連の魚群団に所属する大城朝弘さんは15日、座間味島北側のポイント「展望台下」に渡礁し、60センチ級のタマンやカツオ、ガーラなど、磯の開放感を味わいながら思い通りの釣りを楽しんだ。釣り方は、同所の水深が竿2本分と浅いため、タナを固定しドングリ浮きでキビナゴを流した。
◎前線直下グルクン入れ食い
釣り好きが集う宜野湾市の居酒屋「旬鮮一歩」の釣りコンペが12日、荒天下で行われた。参加者の半分は渡嘉敷一文字に渡って波止釣りを楽しみ、残りは儀志布島近くにアンカーを打ってグルクン釣りに興じた。多くの個体が産卵後の活発な食い気を見せ、山に雷鳴とどろくコンディションにもかかわらず夏を思わせる入れ食い状態となった。
◎イベントのお知らせ
29日は、宜野湾漁港で「2008はごろもカップ港ふれあいフェスティバル」が開催される。沖釣り大会のほか、魚のつかみ捕りやハーリー大会、マグロ解体ショーなど盛りだくさんの内容。観光水中船(有料)で海中散歩も体験できる。問い合わせは宜野湾市観光振興協会098(897)2764。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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