ボートでタマンを リーフではイシミーバイ


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 釣り人が海岸線をドライブすれば、眼下に望むフィールドに魚の気配を感じ、居ても立ってもいられなくなることがある。黒々とした根周り。大海に切れ込む魚道。潮に洗われるリーフ…。
 南城市の新原海岸も、釣り人が見下ろせばハンターのスイッチが入る見事な眺めである。しかも新原では、浜から投げても仕掛けが届かないリーフエッジや、沖の岩礁周りで釣りを楽しめる。ここではボートで渡礁ができ、手こぎボートがレンタルできる。
 梅雨明け間もない21日、沖のリーフには観光客の女性が2人でメッキやクチナジを釣る姿があった。滞在の3日間、レンタカーに釣り具を積み込み海岸線をドライブするという。またボートフィッシングを楽しんだ親子連れは、フエフキ類やジューマーをたくさん釣って帰途についた。
 これからボートではタマンがキビナゴのフカセ釣りで釣れ、リーフではイシミーバイが飛び出すという。海岸線を眺めていてスイッチが入ったらお試しあれ。
 手こぎボートは1日3000円、リーフ渡しは1人700円より。問い合わせは光ボート090(9071)0209。

【各地の釣果】
◎残波でアーラ10キロ
 大物専門の釣りクラブ「モロコ会」は、残波岬のゴルフ場下「ウマヌヤー」をホームグラウンドにしている。20日、金城修さんは福地武信さんらと磯に入り、カツオ1匹掛けの竿(さお)をセット。20時30分の満潮時に70センチ、10キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)がヒットした。

◎名護湾で大型チンシラー
 冬季チヌ狙いで竿を出す岸本浩さんは、梅雨の時期はカーエーを狙う。16日、通いなれた名護湾で練り餌を餌にウキ釣りを試みた。午後9時、海底にはわせた仕掛けに食いついたのはなんと55センチ、3・2キロのチンシラー(オキナワキチヌ)。これには本人もびっくり。

◎古宇利ゾネ巨大アーラ
 久米島高校で教壇に立つ澤岻盛也さんの父は、大物師御用達の釣り船「第一大盛丸」のかじを握り数々の巨魚釣りを実現させた名船長で知られる。21日はプライベートで古宇利ゾネにグルクン釣りに出かけ、潮が緩んだスキを突いて海底に餌のダツを送り込み、123センチ、40キロのアーラミーバイを釣り上げた。

 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

20日、モロコ会の金城修さんは残波「ウマヌヤー」で10キロのアーラを釣り上げた
21日、古宇利ゾネで上がった40キロのアーラと澤岻盛和さん(右)、盛也さん兄弟
21日、桑江良尚君は、お父さんたちと新原でボート釣りを楽しんだ
16日、名護湾でカーエー狙いの仕掛けに来た55センチのチンシラーと岸本浩さん
22日、上原義彦さんは若狭海岸で45センチ、2・17キロのカーエーを釣った