夏の磯釣りで人気ナンバーワンのターゲットといえば、やはりタマンだろう。ヒット後の強烈な引きに対抗するために、釣り人は5メートルクラスのロッドに大型のスピニングリールで挑む。餌を使った投げ釣りが一般的なこの釣りを、今回はボートからのルアーキャスティングという形で楽しんだ。
向かったのは水納島のリーフ。干潮に向けて潮が動きだすタイミングを見計らって、リーフエッジにミノープラグを打ち込んでいく。すると、3投目にルアーが魚の反応をとらえた。暴力的な引きでロッドを弓なりに曲げるファイトは、まさにタマンのそれである。PE3号での強引なやりとりで魚を水面へと導く。上がってきたのは3キロを超えるタマンだった。
休むことなくキャストを続けると、同船者にもヒット。彼が使用するラインはなんとPE0・8号。強引なファイトができないため、魚の動きを読みながらうまくコントロールしていく。水面を割ったのはまたしても3キロ超のグッドサイズだ。強烈な引きをいなしてキャッチした技ありの1匹となった。
ライトタックルで楽しむタマンのルアーフィッシングは今が最盛期だ。取材協力・善海丸0980(47)4495
(取材・大城耕)
【各地の釣果】
◎渡嘉敷一文字でアーラ
潮はけが良くて好釣り場となっている渡嘉敷一文字は、時にビッグな釣果をもたらす。8日午前1時、山城英久さんが釣ったイスズミを餌として泳がせると、10キロ級のサメが連発した後、22キロのアーラミーバイがヒットした。
◎宜野座サーフで大ガーラ
前夜10号ハリスを切った魚の正体を見ようと、下地朝之さんは7日午前3時、再び宜野座海岸を訪れた。タマン狙いはそのままでハリスを16号と太くした。午前5時、最干潮で水深が数十センチと浅い砂地で19キロの大ガーラが襲いかかった。
◎釣り大会結果報告
AIGスター生命社主催の第1回AIGカップフィッシング大会が12日に行われた。参加費の一部は釣り場の環境保全に役立てるよう財団法人日本釣振興会沖縄県支部に寄付された。結果は次の通り。(敬称略)
▽重量賞・勝丸チーム(55・65キロ)
▽数量賞・マンモス丸チーム(180匹)
▽大物賞・照屋隆典(ツムブリ)
▽特別賞・玉城正人(グルクン34センチ)
◎子どもたち集まれ!
20日は日釣振沖縄が主催するJFWファミリー釣り大会。タマンの放流事業も同時開催されるなど家族で海に親しむチャンス。午前7時から宜野湾新漁港。参加費は1人500円。申し込み、問い合わせは日釣振加盟の各釣具店へ。
意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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