今年の夏は各地でタマン狙いの仕掛けにロウニンアジ(ガーラ)がヒットして、釣り人を熱くしている。3日、本土で人気の釣り番組「ザ・フィッシング」の取材で伊是名島を訪れたダイワフィッシングアドバイザーの村越正海さんの狙いはタマン。午後7時頃から伊是名漁港で釣り開始。シガヤーダコを餌に仕掛を投げ込みアタリを待った。
午後9時ごろからアタリはあるものの、なかなか針掛かりしないので、餌を身の柔らかい手の平サイズのアオリイカの切り身に替えた。直後の10時20分、タマン用に開発された8号竿(さお)が海面に向かって突き刺さり、リールからラインが飛び出した。
すかさず竿を取りファイトを開始。ヒットしたガーラはいったん沖目に向かって走った後、左へと方向転換し航路の深みに逃げ込もうとした。しかし、そこは世界の海を釣り歩いた百戦錬磨の村越さん。巧みなロッドワークで17キロのロウニンアジを十分ほどで取り込んだ。「こんなGT(ロウニンアジ)が、砂浜の投げ釣りでヒットする沖縄は、やっぱりすごい」と感心しきり。(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎トビイカでキハダ80キロ
夜の大物釣り、トビイカで狙う大型キハダ釣りがシーズンを迎えた。琉球ネットワークサービスの上原啓司社長もダイナミックなこの釣りに魅せられた一人。11日未明の金武沖では、短時間のうちに80キロもの大型キハダを2匹釣り上げ、真夏のフィッシングシーンに鮮烈な一ページを加えた。
◎藪地島でチヌ45センチ
屋慶名漁港と藪地島の間の水路は、ときに80センチ級のコチや50センチのヒラメが飛び出すなど砂泥地に暮らす魚の宝庫となっている。20日、大城海人、洋人、祐人君兄弟は、生きエビのぶっ込み釣りで45センチのチヌや30センチのヒラメなどうれしい釣果を手にした。
◎伊平屋沖トカキンやアカジン
21日、与古田直治さんは今帰仁村から第一大盛丸で伊平屋沖にグルクン釣りに出掛けた。潮の流れが速くてグルクンは釣りづらかったが、フカセ仕掛けにはアタリが連発し、オーマチやアカナーなどがヒットした。また、釣ったグルクンを餌にすると14キロのイソマグロや3キロのアカジンが釣れた。
◎ファミリー釣り大会
20日に予定していた日釣振主催のJFWファミリー釣り大会は、台風7号の接近のため8月31日に延期となりました。なお当日はタマン沖縄王座決定戦を併催いたします。申し込み、問い合わせは日釣振加盟の各釣具店へ。
意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)