渡久地港から渡し船で約10分、本部町の沖合いに沖縄唯一の釣り専用いかだがある。水深は20メートル近くあり、グルクマーやガーラなどの回遊魚からタマン、ブダイ、ミーバイといった根魚、さらに夜にはカーエーなど好みの釣りが楽しめる。
今このいかだで冬の味覚であるシマアジが釣れている。例年シマアジが顔を出すのは12月から3月ぐらいまでだというから、今の時期にサビキ仕掛けでも釣れる今年はかなり活性が高い。
7月30日、日中のいかだには常連客や観光フィッシングの家族ら20人ほどがいた。ビギナーはサビキ仕掛けにヒットするグルクマーの走りに大騒ぎ、切られてはまた、大きな歓声を上げていた。なじみ客のお目当てはもちろんシマアジだ。
スタッフの与那嶺さんによると潮が緩むと沖合から群がやって来るのだという。その説明通り、潮が止まった午後1時、ハリスに小さなガン玉を付けただけのシンプルな仕掛けを送り込むと、1・5キロほどのシマアジが元気よく浮き上がってきた。
「味覚も優れるシマアジ、いつまで釣れるか分からないのでお早めに」。釣り具のレンタル完備、トイレ、テーブル、ベンチ、屋根もあり、ファミリーフィッシングにいかがだろう。問い合わせは本部釣りイカダ0980(47)5349。
<釣りフィッシング・新報アングラーズペンクラブ>
【各地の釣果】
◎フカセ好釣の塩川一文字
本部浜崎港から渡船で15分の塩川一文字に大型グルクンが寄っている。7月25日、宮里和敏さんらはフカセ釣りをメーンに渡堤し、50センチを超えるヒレーカーと30センチを超えるグルクンの数釣りを楽しんだ。堤防近くではミジュンが逃げ惑い、それを追う10キロ級のガーラ類が大暴れしていた。「渡るならルアー持参で」とアドバイス。
◎糸満チョイ投げ五目
ビーチからゴカイを餌に仕掛けを投じると、やがてクックッと小気味よい引きが竿(さお)先に伝わる。糸満の潮崎や豊崎では釣りの入門に適したチョイ投げ釣りが楽しめる。7月26日、宜野湾市から訪れた新垣秀哉君はお父さんとチョイ投げ釣りを楽しみ、ヒイラギ等の数釣りを楽しんだ。
◎まだいける船アオリ
那覇港沖のアオリイカ(アカ)が再び釣れだした。例年だと6月いっぱいでほぼ終わる釣りだが、7月後半現在も良いときには船中20匹の釣果を数えることがあるという。7月22日、雑誌の取材で「パヤオのエビング検証」を成功裏に終えた村越正海さんは「ディープエギングにも村越エビングは有効か」という緊急ミッションを自らに課して試釣。なんと5流しで2キロ級を3匹という好結果を出した。
意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4892bb4645fe0.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4892bb8ea7fec.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4892bbd14180c.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4892bc13d8ac0.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4892bc773d5d3.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4892bccc35fba.jpg)