小さな釣り師格闘 引きに負けず中型タマン


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 うるま市の防水塗装業コンフォートサービス代表の喜友名啓さんは、自他共に認める釣り好きで、休日になると大型タマンを求め県内各地を釣り歩く。そんな父親の血を引いた息子の啓佳君も大の釣り好きで、父親と同行しては大人顔負けの魚を釣り上げ、周囲を驚かせている。

 2日、親子はタマンを狙って慶良間諸島は阿嘉島の離れ岩へ渡った。白イカの切り身を餌に仕掛けを投入して間もなく、午後7時に啓佳君の竿(さお)にタマンがヒットした。すかさず竿を取り、アワセを入れて小さな体で必死にポンピングし魚を寄せた。何度か強い引きはあったが、小さな釣り師は最後まで1人で頑張った。
 1分後、海面に浮いたのは53・2センチの中型タマン。彼にとっては初めてのタマンで、一生の思い出となる貴重な1匹であった。そんな啓佳君の将来の夢は、釣りをしながら世界中を旅することだと父親の啓さんはうれしそうに語った。
(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎真栄田発パヤオ半日体験
 通常パヤオといえばシケることが多い外洋に設置され、初心者の敷居は低くない。しかし恩納村には航程わずか20分の沿岸に、通称「なんちゃってパヤオ」が設置され人気になっている。19日は米須ファミリーが3キロのカツオやシイラ、キハダといったパヤオなじみの魚の引きを存分に楽しんだ。問い合わせはシーランド北谷店098(936)1116。
◎北部の島々アーラ期待
 南釣友会の仲村直さんは通年巨魚を追い、剛竿とともに磯を渡る。3日、辺戸の荒磯でまき餌のイワシをミンチにしてまくと3キロ級のスマガツオがわき出し大暴れした。しかし仲村さんはそれには目もくれず60センチのダツを餌に105センチ、25キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)を釣り上げた。今後アーラは伊平屋、伊是名、伊江島など北部の島々で釣れると話す。
◎遠出するなら奥漁港
 奥漁港に親指ほどのミジュンの群れが押し寄せ、連日大勢の釣り人でにぎわっている。また、約束通りに3―4キロ級のオニヒラアジも跳ね、夏のフィッシングシーンをヒートアップさせている。釣り場は広く、家族で楽しめそう。(釣りクラブ情報)
◎ファミリー釣り大会開催
 31日は日釣振沖縄が主催するJFWファミリー釣り大会。タマンの放流事業も同時開催されるなど家族で海に親しむチャンス。午前7時から宜野湾新漁港。参加費は1人500円。申し込み、問い合わせは日釣振加盟の各釣具店へ。
 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

9日、嘉手納良尋さんは安田漁港で118センチ、24キロのガーラを釣り上げた
2日、阿嘉島の離れ岩でタマン釣り師の仲間入りをした喜友名啓佳君
9日、西崎でトカジャーやカワハギを釣った裕輝君、琢巳君、秋宏君
大宜味でのキャンプフィッシングで51センチのタマンを釣った酒匂優大君
3日、仲村直さんは辺戸岬で105センチ、25キロのアーラミーバイを釣り上げた
19日、米須さん一家はパヤオ半日コースでシイラやカツオの数釣りを楽しんだ