釣り大会に80人参加 環境保護へ稚魚・若魚放流も


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 8月31日、日本釣振興会沖縄県支部(星基一支部長)は宜野湾新漁港で『JFWファミリー釣り大会』を催した。JFWとはジャパン・フィッシング・ウイークの頭文字を取ったもので、日本つり週間という全国的なイベントである。その目的は自然環境保護の倫理を広めるため、健全な趣味である釣りを奨励しようというもの。

 さて、参加した80人の親子は協力して大物を目指した。作戦を立て、釣り場を選び、仕掛けに工夫を凝らした。そうやって釣れる魚はいとしく、残り少ない夏の空に歓声がこだました。
 イベントの最後にはタマンの稚魚6000匹と、タグを打った25センチの若魚500匹が子供たちの手によって海に放たれた。
 子供たちは魚が育つ自然環境についてちょっとだけ理解を深めたようだ。若魚の放流は全国的にも珍しく、定着率のアップが期待される。タグが付いた魚を釣り上げた方は日釣振加盟の釣具店に報告してほしいと呼び掛けている。なお、釣り大会の主な結果は次の通り。(敬称略)1位・新垣忠男、2位・當眞友利奈、3位・上原久斗
(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎そろそろタチウオ出没
 タチウオが釣れだすと秋は近い。8月30日、粟國勝也さんが牧港漁港で釣ったタチウオはぶっ込み仕掛けのサンマに食らいついた。体長の3分の1はかじられていたが、タチウオの大きさを示す指5本分の幅がある大型で本来ならメーターオーバーは確実。「それにしてもタチウオが海底の餌を取るとは」

◎辺戸岬、高い活性
 辺戸岬ではアーラミーバイや大ガーラが毎週のように釣り上げられているが、その強烈な食い気はまだまだ収まりそうにない。8月27日、40キロ級のアーラの目撃情報が舞い込むや親川辰夫さんは仕事を投げ出して竿(さお)を出した。午後4時、グルクンをひとのみしたのは31キロの大ガーラで、親川さんは海底の岩陰から「アーラの不敵な視線」を感じたという。

◎バトルカップタマン
 8月29日から31日の3日間、第2回沖縄バトルカップタマン釣り大会が日釣振沖縄の主催で行なわれ、タマン釣り師110人が参加し腕を競った。大会を制したのは釣友と伊是名島に遠征した新崎盛朗さんで、記録は67センチ、4・53キロ。そのほかの主な結果は次の通り。(敬称略)2位・秋田真吾(63・8センチ、3・32キロ)3位・目差武雄(63・5センチ、3・30キロ)

◎GFG大会結果
 バトルカップタマンと並行して行われたGFGカーエー・タマン釣り大会の部門別優勝者は次の通り。(敬称略)タマンの部・秋田真吾▽カーエーの部・翁長良治

 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

30日、牧港漁港でタチウオをぶっ込み仕掛けで釣り上げた粟國勝也さん
30日、北谷沖で五目釣りを楽しんだ仲良し3人組の(右から)逹貴、清太、充君
67センチ、4.53キロのタマンを釣り第2回沖縄バトルカップタマンを制した新崎盛朗さん
29日、西崎でタマン釣りをした比嘉尚冶さん(右)と仲村渠秀次さんの2時間の釣果
27日、親川辰夫さんは辺戸岬で31キロのガーラを釣り上げた
31日、夫婦カンパチを釣った安座間さん(中央左)と伊覇さん、ねぎらう伊覇ファミリー