釣り人は季節の変化を釣果で感じ取る。特に一年魚のイカはシーズン進行のバロメーターとなり、分かりにくい夏の終わりも秋の深まりも彼らの成長に見ることができる。
今年、釣り人の多くが「アオリイカの成長は早い」と感じている。10月中ごろまで300グラムが平均サイズという状況であったのが、11月に入るや1キロものがガンガン乗るようになってきたのだ。
今季すでに1キロものを10匹以上揚げている仲原伸一さんも、イカの成長や反応の良さを一潮ごとに実感している。彼は「イカも、ベイトを追うタマン同様にリーフが就餌活動の場で波止より面白い」と言い、ホームグラウンドの恩納海岸で干潮時に腰の辺りまでリーフに立ち込んでエギを振る。
エギが着底したら10秒ほどステイ(動きを止める)させるのがこつと話し、1日午前一時、キャストしたオレンジマーブルの3・5号エギにこの時期としては最大クラスの1・78キロのアオリイカを乗せた。
冬の訪れは思っている以上に早そうだ。その前に、よりエキサイティングなリーフあるいはサーフエギングに出掛けてみてはいかがだろう。
【各地の釣果】
◎宜名真ガーラ2発
磯デビューして2年半ほどになる座間味光成さんが2日、宜名真で待望の大物を取り込んだ。4時20分に34キロのガーラを15分かけて取り込むと、すぐに23キロもヒットしたという。「これまでの大物はサメなので喜びもひとしお」
◎塩川アーガイ4・5キロ
1・5号竿(さお)にハリス4号、チヌバリ3号という軽量タックルでフカセ釣りを楽しむ宮城貴文さんが2日、本部町の塩川海岸で63・5センチ、4・5キロの大きなアーガイを釣り上げた。ポイントは水深6メートル。「足元にあんな大きな魚が」と周りを驚かせた。
◎那覇沖堤アーラ16キロ
釣りクラブ港礁会の砂川慎さんは大物竿を背負って那覇一文字に通う。2日午前零時、フカセ釣りのアタリが途絶えて間もなく、新堤から送り出したダツのブツ切りを16キロの若いアーラが奪った。
◎南部東岸チヌ類活性
与那原から奥武島に至る本島南部で良型のチヌ類が活発に動いている。3日午前11時、南城市佐敷字仲井保の砂揚げ場の堤防から竿を出す仲宗根斉さんは、47センチのチンシラー(オキナワキチヌ)と40センチのチン(ミナミクロダイ)を釣った。
◎キス釣り大会参加者募集
日本釣振興会沖縄県支部は、23日(日)に名護市屋我地をメーンフィールドにキス釣り大会を開催する。キス釣りは手軽にできるので入門に最適。行楽の一興に。お問い合わせは近くの日釣振加盟釣具店へ。
意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4913db1da86b9.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4913dbc808894.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4913dc9d77062.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4913dd2869622.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4913ddd084d11.jpg)
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/uploads/img4913de504c10e.jpg)