中国から輸入された粉ミルクに有毒物質が混入されていたことを受け、台湾政府は今年、中国からの上海ガニの輸入を禁止。その影響で、台湾で今年養殖に成功したばかりの台湾産“上海ガニ”に人気が集まっている。
養殖しているのは台湾中部・彰化の養殖業者。もともとコイ科の淡水魚であるアオウオを養殖していたが、4、5年前に中国から上海ガニの稚ガニを輸入し、養殖を試みていた。しかし成育率が悪かったため、今年100メートルの井戸を掘って水質を改善したところ、成育状況が大幅に改善し、本格的な市場供給を始めたところだった。
カニは穴を掘って住む習性があるため、養殖池にエンサイを植えたところ、たくさんの水鳥が訪れるようになった。業者は「台湾産上海ガニの養殖は環境にも優しい」と自信を示している。