【中国時報】従軍慰安婦で対日賠償請求 台湾立法院


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 台湾の立法院(国会)は11日、日本政府に対する「従軍慰安婦」への賠償請求を可決した。今後台湾は政府レベルで、日本政府に対し、第二次世界大戦中に行った日本軍の奴隷制を明確に認め、謝罪と被害者の1日も早い名誉回復、賠償を求めていく。

 この決議案は、民進党の4議員が連名で提出した。台湾の元従軍慰安婦の団体は過去17年間にわたり日本政府に賠償請求を行ってきたが、成果は得られていなかった。本決議に法律的な拘束力はないが、同日の議会では与野党の党派を超え、多くの支持が集まった。
 今年92歳になる元従軍慰安婦で、賠償請求運動の代表である呉秀妹さんは「10年以上頑張ってきたが、日本政府は相手にしてくれなかった。今回の決議で、わたしたちの名誉回復の可能性が高まった」と喜びを語った。