【中国時報】中台直行便の経済効果期待 台湾経済界


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 先ごろ締結された中台間の協定で、直行便の増便と飛行ルートの短縮による利便性の向上を受け、台湾では、中国が「日帰り圏内」になったと、新たな需要拡大に期待が膨らんでいる。

 台湾の不動産業界では今年初頭から、直行便就航を見込んで中国大陸に進出している台湾系企業オーナーらの里帰り投資ブームが到来。業界では既にピークを超えているとはみているが、今回の協定締結後、台北や高雄の高級マンションへの問い合わせが増加している。
 海外の高級ブランドを扱うデパート業界でも、中国より関税率が低いため、販売価格が1割から2割安いと、大陸からの観光客による売り上げ増を見込んでいる。台湾三越は「創業祭や歳末バーゲンでの割引率は世界一」と安さを売り込むなど、近づく歳末商戦に向けて期待感を高めている。