【中国時報】マカオのカジノ不振 米金融危機、影響広がる


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 米金融危機のあおりを受け、マカオにも厳しい不況の風が吹いている。昨年華々しくオープンした米系の大型カジノ「ヴェネチアン」も、本社の財務状況の悪化から、新たな投資の延期を決めており、米金融危機の波紋は、カジノばかりでなく、同地の各業界にも広がっている。

 アジア最大の規模を誇るマカオの「ヴェネチアン」は昨年、30億ドル(約4千億円)を投資してオープンしたが、今年9月末から10月初旬に50億ドル(約4900億円)予定していた追加投資の資金繰りがつかないとして中止。現在マカオ銀行に融資を求めている。
 この影響は、不動産価格の急落や自動車販売台数の不振などにも拡大しており、米大手の格付け会社も、中国政府の海外旅行に対する規制強化の影響もあり、カジノの不振は、今後12カ月から18カ月は続くのではないかとみている。