確かな腕でチヌ5匹 西銘光尋さん、全国大会へ


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 11月16日、『2008シマノ鱗海カップ沖縄大会』が開催された。今年から会場を糸満市西崎一文字に移し、通称「L文字」と「ナベ堤」と呼ばれる2カ所を舞台に競技が行われた。
 釣り座となるポイントはクジで決められ、競技前半は小さい番号を引いた者から選んでいき、後半は番号の大きい順に選んでいった。
 今回優勝した西銘光尋さんは、20人中20番のクジを引いたので、前半はほかの選手が見向きもしない内向きのポイントにしか入れなかった。ところが当日、そこは唯一チヌ釣りに良いとされる濁りがあったポイントであった。
 そこで次々とチヌを3匹釣り上げ、周囲のベテランを驚かせた。後半のポイント選択権は一番なので、当然同じ釣り座をキープした。結果、もう2匹を追加して合計5匹の釣果で本戦へのキップを手にした。
 これだけ聞くとマグレで勝利を手にしたと思う人がいるかもしれないが、彼の確かな腕前は、周りのベテランも認める高度なもので、本戦での活躍が楽しみである。(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎嘉手納海岸カーエー連発
 ここ数カ月、チーム「テトラポッツ」のメンバーはカーエーを連発させていた。取材を依頼したら「マル秘ポイントだけど、皆に喜んでもらえるなら」と快諾。ポイントは国道58号線近くのネーブル嘉手納裏。12日もアタリが頻発し全員が40センチ級を手にした。「最盛期に比べるとやや食いは落ちる」とは言うものの、街中近くでこれだけ釣れたら文句ない。

◎細ハリスにアーラ40キロ
 23日、渡嘉敷沖で流し釣りを楽しむ城間栄勝さんが、12号ハリスで133・5センチ、39・9キロのアーラミーバイを釣り上げた。終了間際の大ヒットで、それまでの釣果はなんと20センチのムルー1匹のみ。周りがシロダイやバラハタを軽快に釣り上げる中、辛抱に辛抱を重ねた9回2アウトからの大逆転劇も「魚を見るまで地球」と思ったとか。

◎イカ旬、安謝でクブシミ
 天気が良ければ朝に夕にエギを振るというのは『沖縄スクィッド・ジャンキーズ』のメンバーたち。主人に誘われて今シーズンから参加したという永山恵美子さんは23日、安謝の海岸で1・44キロの記念すべきクブシミを釣った。

◎珍事!西崎でウナギ
 22日、糸満市の西崎漁港でサビキ釣りをする中学生らが次々にウナギを釣り上げた。それには近所の釣具店『ぞうさん』の店主も「驚いたニョロ」とびっくり。中学生らは家へ持ち帰り、かば焼きにしておいしく平らげたとか。

 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

16日、苦戦するベテランを尻目にチヌを5匹釣り、鱗海カップ本戦に進んだ西銘光尋さん
12日、嘉手納でカーエーを釣った(左から)高嶺徹弥さん、宮里智さん、石川貢さん、古謝均さん
22日、運天原で600グラムのカーエーを釣った金城亮汰君(右)と弟の勇亮君
23日、朝の『夫婦エギング』で、1・44キロのクブシミを釣った永山恵美子さん
23日、12号ハリスで40キロのアーラを釣ったダスキン天久支店勤務の城間栄勝さん
22日、西崎漁港でウナギを釣った左から国吉龍太君、宮城大空君、新垣雄佑君