25センチの大型キスでV 絆も深めた親子大会


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 11月23日、屋我地ビーチを会場に2008年ファミリーキス釣り大会(主催・日本釣振興会沖縄県支部)が開催された。参加者はボートから狙ったり、砂浜や漁港周辺から狙ったりと思い思いにキス釣りに挑戦した。

 日ごろはお父さんが釣りを楽しんでいるが、この日ばかりは子供が主役。仕掛けを作ったり、餌を付けてやったりと仲良く釣りを楽しむ光景が見られた。
 本大会で優勝した下地朝之さんと海斗君の親子は新しく買ったマイボートに乗り、奥武島周辺を攻めていたが、流れがなくキスのアタリも少なく15―20センチクラスがポツリポツリ釣れる程度。
 しばらくして流れが出た時、いままでとは違う強いアタリ。親子で強い引きを味わいながらリールを巻くと、水面に顔を出したのは25・5センチの大型サイズで今回の優勝を手にした。しかし、もらった賞より大切なのは釣りを通して深まった親子の絆(きずな)なのかもしれない。
 大会の結果は次の通り。(単位はセンチ、敬称略)
▽1位・下地海斗(25・5)
▽2位・高良哲平(23・3)
▽3位・大庭陽成(22・5)
▽4位・名嘉山司(22・4)
▽5位・吉村竜(22・1)(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
 「烏賊(いか)人パーリー」大成功
 11月30日、うるま市の海中道路周辺の島々を舞台にエギング大会「烏賊人パーリー」が行われた。主催したのは、イカをメーンに釣り歩く「沖縄スクイッドジャンキーズ」(代表・金城太志郎氏)。快晴の中、総勢80人の釣り人が参加し腕を競った。北風がやや強く吹く中、エギの操作に苦戦する人、風を味方に良型のイカを釣り上げる者などさまざま。今回最大のアオリイカを釣り上げたのは仲田成数さんで、この時季では大きい1576グラムの見事なサイズ。主催者を代表して金城氏は「初対面のアングラー同士が交流し友情が芽生え、とっても楽しい大会になった」と話した。
(読者リポート・上原寛さん)
◎流し釣りでシマダコ
 11月21日、上原史郎さんは釣り船美咲都丸で、糸満沖の水深70メートルを流し釣り。3・12キロのシマダコや40センチのシルイユーなどを釣り上げた。前日、釣果を予言するように長男の昴太君がタコの絵を描いていたという。
◎夢咲公園前タチウオ
 11月30日、喜納恵さんは夢咲公園前で108センチ、1・3キロのタチウオを釣り上げた。同行の石川哲也さんも90センチものを釣るなど釣果は上向き。仕掛けはサンマ1匹を複数の釣り針で巻き付けたもの。
◎運天港タマン狙いにスギ
 11月30日、宮平竜真さん一家は運天港でファミリーフィッシング。深夜、タマンを狙ったブッ込み仕掛けにきたのは、92・2センチ、5・76キロのスギ。見慣れない「妙」な釣果に子供たちは大喜び。
 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

11月23日、屋我地で25・5センチのホシギスを釣って大会優勝を果たした下地海斗君
11月30日、「烏賊人パーリー」で最大となる1576グラムのアオリイカを釣った仲田成数さん
11月21日、流し釣りでシルイユーやシマダコなどを釣った上原史郎さんと喜ぶ子供たち
11月30日、夢咲公園前で108センチ、1・3キロのタチウオを釣った喜納恵さん
11月30日、運天港でファミリーフィッシングする宮平竜真さんには5・76キロのスギがきた
11月25日、糸満市西崎で周りを圧倒する釣果を挙げたチヌ釣り名人の喜納哲夫さん