【中国時報】MRT利便性向上で自転車利用者が激増


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 台北市の新交通システム(MRT)は、利便性の向上や運賃の値下げで、自転車で乗降する利用者が急増。今年は1日平均880人と昨年の4倍に増えた。このままでは一般の利用者に影響が出ると、運営する台北市はうれしい悲鳴を上げている。

 MRTの自転車利用者へのサービス開始は2004年1月。当初は週末のサイクリング客が対象だったが、現在は平日のラッシュ以外の時間にも拡大した。しかし、利用者の伸びが当初の予想を下回っていたため、今年、自転車で乗降できるバリアフリー施設を計27駅に設置。20%運賃を下げ、距離にかかわらず自転車込みで一律80元(約230円)にしたところ、利用者が急増。サービス開始当初の14倍に急成長した。
 市は、ラッシュ時の利用にもサービスを拡大することを検討していたが、MRTの利用者は1日平均で延べ122万人に達しており、既に飽和状態であるとして、計画を見送ることにしている。