【中国時報】台湾人受刑者に中国、過酷な待遇


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 中国福建省の甫田刑務所に収監されている台湾人受刑者は、外国人受刑者と一緒に収監されているものの、待遇は最悪。外部との連絡は許されず、家族に電話連絡をしようとした収監者が、刑務官に1回5千人民元(約7万円)の袖の下を要求されることもあるとされている。

 現在、同刑務所に収監されている台湾人受刑者は約500人。他の外国人受刑者が大使館員などと接触できるのに対し、台湾人受刑者は家族に面会することも制限されており、面会できても30分と短い。台湾人受刑者は、主にIT関連部品の組み立て作業を1日9時間科されているが、1日の工賃はわずか9人民元(約120円)。福建、上海、広東、北京などに収監されている台湾人受刑者の総数は数千人に達しているとみられており、台湾人受刑者から中国政府に対し、人道的配慮を求める声が出ている。