【中国時報】台湾総統 中国ラジオ初出演


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 台湾の馬英九総統は3日、中国の中央ラジオに出演した。台湾の総統が「中華民国総統」として、中国のメディアに出演するのはこれが初めて。番組は、中国のネット放送局でも公開され、馬氏個人の人生観から政治観まで、各地から1万2千件を超える質問が寄せられた。

 番組の中で馬総統は、自らが「中華民国総統」であることを強調。前回台北で行われた中台の直接交渉も「中華民国の台北市」の「中華民国総統府所属の台北賓館」で開催されたと明言した。
 また、馬総統は日本植民地時代の皇民化運動に触れているとして、台湾の映画「海角7号」の上映を禁止している中国政府に対し、理解を呼び掛けた。
 同ラジオ番組は、中国政府による規制のため、北京、上海などでは放送されなかった。放送から3時間後に発表された中国のインターネット上の記事や新聞報道では「中華民国」「総統」などの部分が削除されていた。