【中国時報】故・張学良氏の住居、一般への公開開始


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 戦後台湾で幽閉されていた張学良氏の生前の住居が12日、一般に公開された。ひのき造りの木造家屋で、広さは50坪(約165平方メートル)。生前の写真や日記、手書き原稿などが展示されており、オープン初日には1000人を超す市民が参観した。

 同日は張氏らが決起した西安事件から72周年の日。戦後、台湾北東部にある新竹県五峰郷に幽閉された張氏は十数年をここで過ごした。新竹県政府は、史跡として4年前から修復を開始。今年、政府の2億元(約7億円)の支援を受けて一般公開にこぎつけた。
 ヘリコプターで開館式典に駆け付けた馬英九総統は、張氏を「最も静寂と沈黙を守った歴史的人物」と形容。氏の歴史的評価についてはさまざまあるが、重要な史跡であり、今後中国からの観光客の来訪も見込めるとコメントした。当日は早速、瀋陽にある張学良氏の記念博物館から、館長ら専門家が訪れた。