冬季のGT攻略に成功 ゆっくり動くルアー使用


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 真夏の強い日差しを受けながら特大ルアーをロングキャスト。水面で激しくアクションするポッパーに派手に食い付く大きな魚体。これが一般的なGT(英名ジャイアント・トレヴァリーの略、ロウニンアジ)フィッシングのイメージだろうか。この魚は夏場に活性が上がり、水温の低下する冬季は釣りにくいとされている。
 しかしGTガイドの仲村茂樹さんは「活性の下がる冬には冬なりの攻め方がある」のだと挑み続けている。

動きが鈍くなった魚には派手なポッパーよりもペンシルやジャークベイトといったスローな動きのルアーを使う方が良く、低活性時の魚に警戒心を与えることなく捕食本能を刺激するには静かでゆっくりとした動きがルアーには求められるのだそうだ。
 4日の初出船で仲村さんは自論を実践し、25キロを筆頭に4匹のGTをランディングすることに成功した。食い気のない冬のGTも、アプローチを変えることによって攻略することができるのだ。さて、皆さまの初釣りはいかがでしたでしょうか? 固定観念にとらわれることなく、いろいろと試して楽しもうではありませんか。取材船・もとぶつりぐ善海丸0980(47)4495。(取材・大城耕)
【各地の釣果】
◎古宇利島イカとミジュン
 古宇利島の防波堤には20センチ前後のミジュンが接岸し、それを狙うイカが回遊する姿が見られる。2日、田仲さんファミリーは両方を狙って竿(さお)を出し、見事に釣果を得た。朝夕の上げ潮時には10キロ級のガーラも目撃されているという。
◎中城湾魚巣でアーラ
 今、中城湾の魚巣ではオーガシガーラ(マブタシマアジ)やツバメウオ、ヨナバルマジクにコガネシマアジなど多種目釣りが楽しめる。3日、多和田真正さんは水深40メートルをハリス8号の胴突き仕掛けで探り、オキアミの餌に109センチ、19・8キロのアーラミーバイを食い付かせた。釣船若潮丸090(5388)4998。
◎東村沖カンパチ群遊
 4日、屋良博文さんと宮城亮作さんは東村沖の水深100メートルでジギング。午前中は3・2キロのアカジン1匹の低調に泣いたが、夕方からカンパチの群れに遭遇し、5・2キロの良型をはじめ16匹と会心のヒットを重ねた。
◎釣り人にお年玉
 日本釣振興会沖縄県支部は、昨夏にタグを付けて放流した200匹のタマンに懸賞を懸けたイベント「WANTEDザ・タマン」を発表した。すべてのタグには番号別の懸賞があり、最高10万円分の商品券など総額200万円がもらえる。釣り人なら誰でも無料でエントリーできる。詳しくは日釣振加盟の釣具店まで。
 本年も皆さまと共にフィッシングシーンを盛り上げていきたいと思います。応援よろしくお願いいたします。(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

4日、25キロを筆頭に4匹の冬GTを攻略した善海丸をリポートする大城耕
これぞ迎春の笑顔。2日、古宇利島でアオリイカを釣った田仲佳澄さんと康達君
7日、宜野座村でシガヤーダコを餌に2.64キロのタマンを釣った福元雄二さん
4日、東村沖でカンパチをジグに乗せまくった屋良博文さん(左)と宮城亮作さん
3日、中城湾の魚巣で109センチ、19・8キロのアーラを釣った多和田真正さん
200匹のタマンに懸賞を懸けた釣り企画「WANTEDザ・タマン」のポスター