【中国時報】外貨準備最高に 急成長、世界4位


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 台湾の中央銀行は5日、昨年末の外貨準備高が、過去最高の2900億ドルだったと発表した。1年間で214億ドルの急成長で、世界第4位となっている。ドルの急落が、成長の主な原因だと、同行では分析している。

 ドル安の影響で、諸外国の外貨準備高も増加の傾向にある。台湾でも昨年12月だけで、110億ドルあまり成長した。1カ月の成長率でも過去最高となった。外貨のうち、3割がユーロであるため、円やユーロの値上がりも、成長の要因となっている。
 外貨準備高は、中国、日本、ロシアに次いで4位。一方、韓国はウォンの急落で外貨売りが激化しており、613億ドルの減少。世界6位に終わった。
 台湾の金融関係者は、「これは為替レートの急変による一種のマジック。ドルが回復すれば逆転劇もあり得る」と楽観はしていない。