【交差点】沖縄の将来


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 ワシントンDC駐在、本土出身記者との会話。
 記者「沖縄は、甘えていると思う。全く自立していない」
 私「そうかな? 基地の重荷を背負ってそれなりに努力していると思うけど」
 記者「沖縄県は日本政府からお金をもらうのみでビジョンがない」

 私「75%を占める基地を押し付けられて不公平。政府からお金をもらうのは当然。もらって何が悪い?」
 記者「そういう考えが甘い。そんな私に誰がした、あんたのせい。どうにかしてくれと他力的。“妾(めかけ)経済”の現状を打破しようとしない」
 私「…」。沈黙。
 独り言「うーん。沖縄が自立するために何がある? カジノ導入? とんでもない! あんな不健康なのは駄目! ただでさえパチンコ依存症が増えているというのに。そうだ! 今や高齢化社会。ビジネスに生かせるのは、沖縄におじーおばーたちの楽園をつくること。名付けて『ウマンチュの生き生き長寿村』の構築だ。全国の高齢者たちに沖縄に移住してもらい、余生を送るのもよし、冬の間の短期滞在でもよし。その村にはホスピス病棟付きの総合病院、介護施設、リハビリセンター、レクリエーション施設を完備する。そして、敬老の日に、『全国高齢者生き生き大会』を催す。近隣諸国からも高齢者らに毎年来てもらい、交流を通して平和の懸け橋の担い手になってもらおう。心身共に癒やせる村、元気がもらえる沖縄。どうかな?」
 (鈴木多美子ワシントンDC通信員)