ポイント選びで明暗 チヌ釣り大会、243人参加


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 10、11の2日間、沖縄本島を舞台に2009年マルキューチヌ釣り大会沖縄地区予選が行われた。チヌ釣り人気を反映して参加した選手は243人に上り、各ポイントで例年にない激しい戦いが繰り広げられた。
 釣果の明暗を分けたのはポイントの選定であった。大会前日からの急激な気温低下を考慮して、水温の変化が少ない深場のポイントを狙う選手と、濁りの出た浅場のポイントを狙う選手とに大きく別れた。
 結果は濁りの出た浅場組が、型・数ともに良い結果に恵まれた。特に糸満市西崎の報得川河口のポイント、通称「モクマオウ」では、上位入賞者5人中、実に1位、2位、4位と3人も竿(さお)を出していた。ここは干潮時には干上がるほどの浅場で、今季は年末ごろからチヌがコンスタントに釣れていた。さらに前日の強風のために濁りが入り、用心深いチヌが警戒心を解いて荒食いしたようだ。
 本大会での優勝者と準優勝者は5月22日から兵庫県で行われる全国決勝大会に沖縄県代表として派遣される。大会はキープ5匹の総重量で競われた。
 結果は次の通り。(敬称略、単位はキログラム)1位・宮城正孝(5匹、4・53)
▽2位・秋田真吾(5匹、4・30)
▽3位・阿金聰之(3匹、3・81)
▽4位・米蔵守(5匹、3・66)
▽5位・米原直樹(5匹、3・55)(取材・仲栄真修)

【各地の釣果】
◎夢咲前キチヌ50センチ
 通年チヌ類を狙って竿を出す新崎進さんは11日、夢咲公園前の海岸真ん中付近で50・2センチ、2・3キロのチンシラー(オキナワキチヌ)を釣った。当日開催のチヌ大会へのエントリーを失念しての釣果で、ハリス1・5号の痛快なものであった。
◎浦添タマン63センチ
 大荒れの先週末から一転して好天に恵まれた日曜日、慌てて釣りの準備をした人は多い。11日深夜、風が収まったのを知った宮国直也さんは、急いで釣行態勢を整え浦添の海岸へ駆け付けた。6時15分、上げ潮に寄る63・5センチ、3・44キロのタマンをキャッチすることができた。
◎メジナの季節到来
 上物師を熱くするターゲット、メジナ(グレ)が釣れだした。昨年末から各地で姿は見えていたが「なかなか浮かない」状態が続いていた。6日、那覇港沖の新堤では久場良竜さんが、居合わせた大御所にタモ入れしてもらい46センチの尾長メジナを釣り上げた。
◎ルカン沖青物ジギング
 南部エリアを得意とする糸満フィッシャリーナ所属の美咲都丸の狙いは95メートルライン。点在する魚巣を流してルアーをしゃくる。12月はガーラの反応が良かったが、今後の狙い目は4キロクラスのカンパチに移る。船は1人から乗り合いOK。金城猛船長090(4354)2603。

 意見、要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。  (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

チヌ大会の上位入賞者。1位・宮城正孝(中央)、2位・秋田真吾(左)、3位:阿金聰之
12日、安和海岸で3・26キロのアオリイカを釣った崎原英智さん
11日、夢咲公園前で50・2センチ、2・3キロのチンシラーを釣った新崎進さん
11日、夢咲公園前で50・2センチ、2・3キロのチンシラーを釣った新崎進さん
11日、浦添の海岸で63・5センチ、3・44キロのタマンを釣った宮国直也さん
6日、那覇港沖の新堤で46センチ、1・39キロの尾長メジナを釣った久場良竜さん