防波堤や港から気軽に狙えるアオリイカ釣りがいよいよ最盛期だ。風、波ともに穏やかな17日、釣りクラブ琉釣会所属の花城さんと上原さんに付いて与勝半島沖に浮かぶゴンジャン岩と呼ばれる無人の小岩へ渡った。
ゴンジャン岩と周りに点在する小岩は潮通しが良く、アオリイカやクブシミの多い与勝半島周辺でも生息数は群を抜く。
小魚等を補食するアオリイカは、10メートル前後の深場から小岩を囲むリーフに周期的に回遊してくるので、キャストを繰り返しながらその時をじっくりと待つ作戦にした。
意外にも最初のヒットはキャスト開始から2投目、西側(ホワイトビーチ方向)に遠投した上原さんの操るエギにイカが抱きついた。墨を吐きながら抵抗を繰り返す。ギャフ打ちして取り込んだのは1・6キロの大型サイズ。さらに日没までに1キロ前後のアオリイカとクブシミを追加することもできた。使用したエギはエギリー・フラッシュマックスの3・5号。
渡礁船の松本盛和船長によると、イカは5月ごろまで狙えるが、数と型のバランスがよい2~3月がオススメだという。(問い合わせ・第三松風丸090・3792・7721)
(取材・名嘉山博)
【各地の釣果】
◎海中道路タコ7キロ超
17日、うるま市在住の田端広樹さんが7・44キロの大ダコを釣り上げた。海中道路でのエギングでリーダー3号は訳ありランディング。というのも、根掛かりと思ってあきらめたところ物体が足元に移動して岩に抱きつき、30分の引っ張り合いの末に浮いたところをギャフ打ちして確保したという。ヒットエギは4号オレンジ。
◎三重城ガラサー5キロ
仲原祥吾さんはガラサー(イシガキダイ)だけをターゲットに竿(さお)を出す石物師だ。この釣りは魚の絶対数が少なく釣果確率は高くないが、餌の確保から釣場作り、独自発想の仕掛けや戦略など魚に到達するプロセスが楽しいと話す。18日午前8時、三重城では62・5センチ、4・88キロの大物を釣り上げた。
◎美女もイカ釣りに夢中
那覇市前島にあるライブハウス「B―ONE」の人気ボーカリスト、田袋智恵里さんはイカ釣りが大好きでほぼ毎日のように海に繰り出すという。イカ歴はエギング草創期の8年前からで、これまでの記録は2・8キロというから恐れ入る。20日は西洲で1・1キロのアオリを手に入れた。
◎東村カンパチ始動
「カンパチのシーズン入りが例年より遅れ気味だ」と話す戸山さんグループは、12日、東村からベテラン与那嶺船長の駆る「遼丸」で洋上に出た。とれないアタリも多発し結果は渋めと言いながら、7~10キロ超のカンパチに3・5キロのアカジンなどを手にした。(釣り船の問い合わせ遼丸090・9781・7721)
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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