25日、名護市の屋我地ビーチを会場に「第7回ダイワスーパーバトルカップ・チヌ」の沖縄地区1次予選が開催された。この大会での上位10人が2月に糸満で行われる最終予選に選出され、4月の長崎県五島列島で開催する全国決勝大会への1枚のキップを懸けてバトルを続ける。
本大会はチヌ釣り師100人がエントリーして行われた。当日は午前4時、受け付けを終えた選手が次々にそれぞれのポイントへ散った。
予選をトップの成績で通過した内山籐太さんはホームグラウンドの名護海岸で竿(さお)を出した。午前9時、ウキが吸い込まれ、すかさずアワセを入れると、強い引きでリールから5㍍、10㍍とラインが引き出された。そしてやりとりの末に釣り上げたのが46・7センチの良型チヌであった。10分後にもまずまずの型を釣り、総重量3・204キロ、3匹のチヌを釣り上げて2次予選出場を果たした。
2次予選出場を決めた10選手は次の通り。(順不同、敬称略)内山籐太、屋良隆則、石嶺晃、米蔵守、藤田司、新垣孝栄、伊波裕貴、田頭政尚、新垣薫、米原直樹。
(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎屋慶名タマン73センチ
暖かい日が続くとタマンが釣れる。22日、500㌘のアオリイカを1匹掛けた24号ハリスを屋慶名海峡に放り込む宮城文彦さんの狙いは大ガーラ。昨年末には何匹か上がったが今年はまだ便りがなく、太仕掛けだけに粘りを覚悟した。しかし午前3時に大ヒット。72・8センチ5・56キロはまさかのタマンであった。
◎夢咲チヌ55センチ
「姿形が良く、タイ科特有の重い底引きが魅力」とチヌ(ミナミクロダイ)にほれ込む当真勝さんは25日、夢咲公園前の海岸で55センチを釣り上げた。16時に左先端のテトラから放った1投目で、20㍍ほど仕掛けを振り込んだ。ハリスは1・7号、餌のオキアミを10センチほど底にはわせて吉と出た。
◎西崎ルアーにチヌ連発
釣りクラブ琉球釣道の上原悠司くんはルアーでチヌを狙う高校3年生。25日、西崎のモクマオウポイントにひざ上まで立ち込み、48センチ1・65キロを頭に良型を5匹キャッチした。ヒットルアーのペンシル4センチは手作りというから観察眼は確かなもの。
◎好釣の深場ケラマ堆
慶良間の南に通称ナークゾネ(ケラマ堆)という一大漁場がある。10キロを超すアカマチ、2㍍もの巨大タチウオ、120キロのカンナギなど大物パラダイスだ。同エリアの水深350㍍を探る宮城良三船長の釣り船アリサでは、22日に11キロの大アカマチ、25日は大城直幸さんが14・2キロのカンパチを手にした。釣り船アリサ090(8290)4638。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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