【中国時報】台湾の農産物無関税化交渉 中国が決裂と発表


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 中国政府は先月、台湾の農業・漁業関係組織に対し、北京での農産物無関税化に関する協議に応ずるよう求めていたが、5月になっても一団体も訪中しないため、交渉は事実上決裂したと発表した。政府関係機関の代表者を派遣したとする台湾政府に対しては、中国は強く拒絶する姿勢を示している。
 中国の国家台湾弁事所の劉軍河副局長は、チャーター直航便の交渉の経緯からも分かるように、中台間の現状では、民間組織同士の交渉こそ両岸間の実務的問題の解決に適している。台湾政府の政府機関による交渉にこだわる姿勢は、不適切で、非現実的。不誠実であると批判した。
 劉副局長はまた、中国政府の台湾農産物の輸入無関税化は、中国が一方的に実施することが可能な措置だ。今回協議を求めたのは、原産地の認定制度や検疫など技術的な問題を協議するためだったとも述べている。