【中国時報】小中生の作文能力低下 深刻な事態、ネットの影響も


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 4月23日に行われた小中学生対象の基礎学力試験の結果が発表され、作文では約半数が合格ライン以下という深刻な事態であることが分かった。教育関係者からは、生徒が「楽しく学ぶ」ことばかりに重点を置く政府の姿勢は、台湾の国際競争力を低下させているという声が出ている。
 今回の模擬試験に参加したのは、台北地区の小学6年生から中学3年生までの1000人余り。50分の制限時間内に、600字前後の作文を完成させるという問題だったが、53%が500字を満たすことができておらず、38%は、正しく句読点を使用することができていなかった。
 段落も、段落が全くないものと2段にしか分けていないものが、全体の1割。一方、段落を分け過ぎて、箇条書き状態の作文もあり、インターネットのチャットの習慣が、そのまま作文に反映されているのではないか、という見方も出ている。