本土は雪の舞う厳寒期。周年シロギスをターゲットにする投げ釣りマンは今、なかなか釣れないたった1匹の顔を求めあちらこちらと探し回っている。そんな中、ホシギスの強いアタリが忘れられず、また沖縄に来てしまった。ホシギス釣りの魅力は、何といっても近い距離での強い引きと、大型に出合えること。
釣行地の本命は羽地内海に浮かぶ小島。ボートで渡って竿(さお)を出した。ホシギスは本土のキスと違って潮の干満や流れが極端に影響する。また、ミオ(溝状に走る水脈)に沿って行動するため、仕掛けをそこに投げ込まないと釣れない。
同行の村越正海さんの第1投目に20センチ級が一荷でくると、数分後には私の竿にもアタリがきた。潮が引きポイントが遠くなると、それに併せて遠投体勢をとる。距離は100―120メートル。
やがて、待ちに待った大きなアタリが竿先を揺すった。上げてみると23センチと20センチの一荷だった。20センチを超えるホシギスは体高があって丸々と太っている。おまけに横に寝て跳ねずに立ったままグネグネと逃げようとするからすごい。釣果を重ね、この島で20数匹をゲットできた。
沖縄のホシギスは冬でも釣れる。ただ、釣場となる砂地の多くが藻で覆われ、投げ釣りには向かなくなる。藻の付かないミオ筋を見つけ、正確に仕掛けを落とし、静かに待てば必ず食い付いて来る。今度はぜひモトギスを釣りたいものだと思いつつ島を離れた。
(全日本釣り団体協議会公認フィッシングマスター・高澤鱚介)
【各地の釣果】
◎安良波タチ1メートル超
昨年末からタチウオが釣れているという安良波海岸で、これまで伊礼直人さんは3匹の釣果を得ていた。1月28日は突堤から安良波島に向けてバイブレーションプラグをキャストし、自身今年最大となる110センチ、1・4キロをキャッチした。
◎読谷タマン75センチ
月に一度の頻度で竿を出すという諸見里安一さんは1日深夜零時すぎ、水深2メートルの読谷海岸で75センチ、5・4キロのタマンを釣った。餌は冷凍ボラ。自己記録は10年前に瀬良垣で釣った76・5センチ。
◎屋我地大型キチヌ入る
20年以上も屋我地に通うチヌ釣り師の松崎賀恭さんは2日、湧川で54・2センチ、2・56キロのチンシラー(オキナワキチヌ)を釣り上げた。昨年より旧暦で1カ月遅れだといい、「やっとシーズンが始まった」と話した。今週末の屋我地水路はカニ餌で良い思いをしそうだと言う。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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