8日、糸満市西崎の内堤で「第7回ダイワスーパーバトルカップ・チヌ」の沖縄地区最終予選が行われた。競技には1次予選を突破した10人の選手が集い、25センチ以上のチヌ3匹の総重量で争われた。
競技スタートは午前7時。予選1位通過の内山籐太さんが1投目の7時01分に1匹目を釣リ上げると、ものの30分で早々と規定の3匹に達し一歩リードする展開に持ち込んだ。それを追う屋良隆則さんが8時08分、伊波裕貴さんが8時24分に3匹を釣り、勝負の行方はこの3人に絞られたかに思われた。ところが後半戦に入ると新垣幸栄さんが猛チャージで追い上げ、数では7匹と抜きんでた。がぜん、優勝争いは分からなくなり混戦模様のまま結果は検量にゆだねられた。
3匹の総重量、1・110キロ。息を凝らして見守る中、伊波裕貴さんの針が最も重い数値を示し、栄冠を手にすることができた。同選手は4月に長崎県五島列島で行われる全国決勝大会に選出された。
上位の成績は次の通り(敬称略)(かっこ内は総数とトップ3匹の総重量)
1位・伊波裕貴(5匹、1・110キロ)
▽2位・新垣幸栄(7匹、1・016キロ)
▽3位・内山籐太(5匹、1・006キロ)
▽4位・屋良隆則(4匹、0・767キロ)(取材。仲栄真修)
【各地の釣果】
◎豊崎タマン連発
「風邪とタマン釣りの潮はひき始めが肝心」と主張する伊敷昭利さんは9日、豊見城市豊崎の海岸で潮が引き始めた20時ごろに、61センチ、3・42キロと66センチ、3・75キロのタマンを相次いで釣り上げた。餌は友人からもらったカーエーを切り身にしたもので「食べるには臭かったから使った」とか。
◎屋我地大橋に大キチヌ
7日、喜久里正人さんは「大きいのがいるから」と、以前ガーラを釣った釣友に誘われ、屋我地大橋の下で竿(さお)を出した。狙いはタマンで、餌は鶏卵大のシガヤーダコの頭。満潮の午前6時すぎ、やって来たのは55・3センチ、3・22キロのチンシラー(オキナワキチヌ)であった。
◎西崎タチ111センチ
西崎港の製氷施設前には街灯に集まるベイトを追ってイカやタチウオがやって来る。10日午前0時、林敏克さんは製氷前の突堤先端から、正面に向かってサンマ1匹がけの仕掛けを20―30メートル放り込み、111・5センチ、1・34キロのタチウオを含む4匹を釣り上げた。
◎慶良間アオダイ2・8キロ
春めいた好天が続く2月、沖の対象魚もにわかに活性をあげてきた。5日、大城淳さんグループは、慶良間北の150メートルラインで3キロ近いシチューマチ(アオダイ)4匹を含む大釣りにわいた。終始クジラも見ることができ感激したと話した。(釣り船てんぐ090・3792・0952)
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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