西崎港でチヌに挑戦 4月まで数釣り期待大


社会
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 22日午後7時、県内の釣り餌メーカー、マルモトのインストラクターをしている米蔵守さんらと、西崎港の造船所前に浮かぶ通称「ナベ堤」に渡った。米蔵さんは、昨年末から既に100匹以上のチヌを西崎港周辺で釣っている名手だ。
 「チヌの食事時間は午後10時から始まることが多い」と話す米蔵さんの言葉通り、最初のヒットは9時40分。波に漂うウキの動きが不規則な変化を見せると、それがチヌからの魚信だ。

 米蔵さんは鋭く竿(さお)を振り上げて硬い口にハリ掛かりさせると、1・5号の細ハリスで若い魚体を事もなく浮かせた。繊細に魚体をコントロールすることがチヌ釣りの魅力の一つだ。
 この日は、驚くほどのべたなぎ。夜が明ける午前7時ごろまで銀鱗(ぎんりん)のチヌが防波堤に躍った。合計15匹の中型チヌのほか、ガーラやキスも交じるなど十分な釣果だった。使用したまき餌は押しムギスーパーチヌで付け餌はスーパーグレのLサイズ。つりぐのぞうさんの神谷オーナーによると4月ごろまで数釣りできそうだ。防波堤渡しは同店へ098(995)3117。
(取材・名嘉山博)

【各地の釣果】
◎伊江港タマン72センチ
 沖縄を訪れた学友と伊江島に釣行した金城昭紀さんは22日、伊江港で72センチ、5・98キロの太っちょタマンを釣り上げた。日付が変わった直後の干潮潮止まりのブッ込み釣りで、ハリスは12号、餌はアオリイカの切り身。「釣果は居酒屋でおいしくいただきました」

◎宜野湾イカ2・3キロ
 夫婦でよく釣りに出掛けるという新垣俊二さんは22日の深夜、宜野湾マリーナの外堤防で2・3キロのアオリイカを釣った。最も潮が引いた水深1メートルでのヒット。キャストした後に10秒ほど底に置き、最初のシャクリに乗ったという。

◎パヤオ10キロ級キハダ
 糸満パヤオに10キロ級のキハダが回遊し始めた。22日、2キロクラスならエビングでほぼ空振りなしという状況で、時にはトップでとれないアタリやカジキの乱入もあったりと急上昇しているという。情報提供は与根港アユナ丸098(850)1725。

 釣りコーナー火曜日朝刊へ
 3月からの朝夕刊統合の報に、多くの方より当コーナーの存続を心配するお電話をいただきました。その一人、昨夏、交通事故に遭われた大城俊雄さんは、しばらく釣りへは行けないので新報を読んで釣った気になって、つらいリハビリに励んでいると言われた。この釣り欄は3月から火曜日の朝刊に移行することが決まりました。これからも釣りをこよなく愛する読者が主役の「潮のにおいがする情報」の発信に努めたいと思います。大城さんが回復されるころは大好きなグルクンが旬でしょう。復帰を祝してケラマで竿を交えますか。
 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

午前2時すぎ、3匹連続でチヌを釣った米蔵守さん
22日、伊江港でタマン釣りを楽しんだ(左から)片岡裕貴さん、金城昭紀さん、諸見里有起さん
夫婦でイカ釣りを楽しむ新垣俊二さんと千佳さんは22日、宜野湾で2・3キロを釣り上げた
15日、ウテンダで父親と2・3キロのアカジンやチムグチャーなどを釣った長浜大征君
15日、西崎造船所裏で1・2~2キロのアオリイカを釣った野原康人さん
22日、パヤオの季節到来を告げる10キロのキハダをエビングに乗せた山川さん