屋我地島の運天原に嶺井水産が営む養殖いけすがある。マダイ、スギ、トラフグなどが泳いでいる。オーナーの嶺井敏明さんはウミンチュだが、おしかりを覚悟して言うと、趣味人のように釣りを楽しんでいる。朝、いけすの網を引き上げて出荷する魚を取り出す前に、小さめのマダイを餌にした大物仕掛けを1本下ろすことを忘れない。
いけすの外では養殖魚の大騒ぎを感知して大ガーラやミーバイ、時には数十キロもの超ド級のスギといったフィッシュイーターがやって来る。
25日はいけすから1・5キロのマダイを取り出して針に掛けた。しかし放り込んだマダイは表層に頑張り、30号のオモリを背負っても下りて行かない。「何か来ている」。スタッフの中村恵美さんは海面を注視する。水面下で狩りは速やかに行われた。2度3度と魚が激しく突っ込むと、テグスをつないだいけすが土台から揺れた。急襲されたマダイはひとたまりもなかっただろう。2人掛かりでテグスをたぐり寄せると、137・5センチ、28・3キロのカンパチが浮いてきた。
【各地の釣果】
◎那覇港コチ70センチ
「那覇港では50センチ前後のコチがよく上がる」と話す上田剛さんは22日、10センチほどの生きボラを餌に70センチのコチを仕留めた。
◎宜名真キハダ5キロ
宜名真の磯、駐車場下の活性が高い。19日は比嘉太一さんが51・1センチ、1・8キロの尾長グレを釣った。フカセも調子よく、また古宇利ゾネ近くで操業した船が表層のキハダを釣りその回遊が確認されたという情報通り、同磯でも比嘉康仁さんが5キロクラスを2匹上げた。
◎今帰仁タコ5キロ
26日午前7時、今帰仁村の漁港で宮城一昭さんが操るオレンジマーブルの3号エギに、4・84キロのタコが乗った。
◎泊チヌ好活性
中学生の石原昌太郎君は落とし込みやウキ釣りでチヌを狙う。昨年の9月から釣具店のダービーに参加し、総重量で16キロものチヌを釣り上げている。
意見、ご要望をお寄せください。釣果写真、情報等も幅広く募集しています。 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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