【中国時報】国民党の党紙停刊 中央日報、財政難で資金提供中止


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 国民党の党紙・中央日報が6月1日、停刊となった。23日に行われた党幹部の会議で、5月末を期限に、党からの資金提供中止が決定されたためで、世界で最も歴史ある中国語新聞の歴史に幕が閉じられることになった。
 党関係者によると、同紙の発行には、毎月約9000万元(3億1500万円)を補助していた。同党では、党本部ビルを売却するなど、財政状況も逼迫(ひっぱく)しており、停刊をやむなくされた。
 中央日報は1928年2月1日に創刊。同紙によれば、国民党の精神を象徴する存在だった。現在在籍する70人の職員は全員解雇される。
 経済界からは、同紙の大陸進出を望む声もあるが、党では慎重に検討を進める方針だ。党の大陸事務部では、中国に進出している台湾企業向けのインターネット新聞の発行は行いたいとしている。