【中国時報】蒋介石崇拝排除を指示 台湾政府


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 「蒋介石にも間違いはあった」という、2・28事件関連の式典に参加した馬英九総統の発言を受け、台湾政府は先ごろ、「蒋介石紀念館」に対し、2・28事件関連の資料を展示するなど、蒋介石氏に対する一面的な英雄崇拝主義を排除するよう指示を出した。

 台湾の専門家によると、蒋介石元総統は、「地方自治の確立や義務教育の充実など、功績も少なくないが、2・28事件や白色テロを行うなど歴史への罪も重い」としており、より客観な視点に立った展示への転換を歓迎している。
 同館がある「中正(蒋介石)紀念堂」は民進党政権になった後、「台湾民主紀念公園」と改称され、蒋氏の銅像も公開が中止されていた。同館は今年7月、同館のある記念公園が、本来の「中正紀念堂」に戻されるのを機に、展示内容を一新する。