慶良間沖でカジキ


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 東京都出身の山田治男さんは、巨大魚を釣りたくて沖縄移住した根っからの釣り好き。魚種を問わず大きな魚を釣ることに情熱を注ぎ、現在熱中しているのがゲームフィッシング最高峰のカジキのトローリング。今年に入って5回の釣行は、いずれもノーキャッチ。6回目の挑戦となった4日、安謝新港から平原秀則船長の操る「サンダンスエミリ」に乗り込み、慶良間沖へ。ライブベイトよりもルアーの釣りを好む山田さんは、4本のルアーを流して
カジキからの接触を待った。
 「カジキとのファイトをよりスリリングなものにする」ために、メーンラインは細めの80ポンドを使用することにこだわり。昼すぎ、ボートから最も遠いセンタールアーにヒット。リールから勢いよくラインが飛び出し、はるか遠くで大きな魚体が跳ねた。力対力、一進一退の攻防が続く。1時間半に及ぶファイトの後、ボートに横たえられたカジキは自己新となる213キロのクロカワカジキ(ブルーマーリン)だった。
(取材・大城耕)

【各地の釣果】
◎出たクブシミ9キロ超え
 4日、那覇沖堤で9・05キロのクブシミが上がった。これは昨年宮古島で上がった8・6キロを上回る県の新記録。釣り上げた上原勝さんによると、浮いてから30メートル以上もダッシュされ、とてもイカだとは思わなかったとか。

◎カーエー狙いに大タマン
 3月25日、釣友と渡嘉敷島に渡った大城靖さんの狙いはカーエー。大潮の夜、オキアミ餌のウキ仕掛けにきたのは、70センチ、3・6キロの白子を抱えたタマンであった。

◎渡名喜沖グルクン活性
 沖縄市の「基土木」では、お客さま感謝デーで饗(きょう)する魚を水産部と呼ばれる社内釣りクラブが確保する。その数グルクンだけで500匹、そのほかに汁用、刺し身用とすごい量だ。4日は仲宗根正会長以下10人で渡名喜沖に自船を展開、アカジン、ガーラも上がるなど大漁に沸いた。

◎業界ニュース
 フィッシングステップ・ニュー具志川店(仲宗根店長)があす8日、オープンする。広い店内と豊富な品ぞろえが自慢。12日まで開店記念セールを実施する。(電話)098(982)6777。

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 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

4日、213キロのカジキを釣ったチームYUKIの山田治男さん(左)と平原船長
3月25日、お父さんが渡嘉敷で釣ったタマンを奪い合う康平、啓史、拓郎君(右から)
4日、山内守さんが那覇港で釣った4キロの魚は鮮やかな橙(だいだい)、ヤキータマン?
5日、那覇沖堤で3・5キロを頭に3匹のアカアオリを釣った金城誠さんと正樹くん
4日、県の新記録となる9・05キロのクブシミをリーダー3号に乗せた上原勝さん
4日、渡名喜島沖でグルクンを大漁した基土木の釣りクラブの皆さん