【中国時報】簡体字の一部見直しの動き 中国政府、繁体字回帰か


社会
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 中国社会科学院関係者によると、中国政府は近く、中国が戦後独自に簡略化した漢字の字体「簡体字」の改定を行う。中台間では長らく、簡体字と繁体字(訳注・旧字体)の使用に関する論争が続いており、中国政府が一部の繁体字を復活させるのではないかという見方も出ている。

 中国の新聞『新京報』によると、見直されるのは、(1)同音であることを理由に、同じように簡略化され、意味の違いが分かりにくくなっているもの(2)簡略化が一貫性に欠けるため、同じ字形が異なる文字に簡略化され、本来共通する意味が分かりづらくなっているもの(3)草書体を楷書(かいしょ)化して使用しているもの―の3種だ。
 繁体字の復活について、中国語言学会の王寧副会長は、社会的コストがかかり過ぎると強く否定。現在の急務は、むしろ簡体字の規範化と標準化だと強調している。