春はいろいろな魚の産卵期に当たり、必要な体力を付けるために活発に餌を食うようになる。言い方を変えれば春は最も魚が釣りやすい季節ということになる。ルアーフィッシングの人気ターゲットGT(ロウニンアジ)もこの例に漏れず、各地から大型キャッチの声が聞こえてきた。
GTボート善海丸の仲村船長によると、活性のカギとなるのは水温であり、23度を超えるとGTは活発にルアーを追うようになるらしい。
産卵期と適水温とが重なる4月~6月半ばにかけてGTの活性は最も上がり、水温が上がり切る7月には春からの荒食いも落ち着きをみせるという。
11日、今シーズンすでに16匹のGTをランディングしている仲村船長と伊江島沖に船を出した。同海域では潮の当たり方によって水温にバラつきが見られた。色々なポイントにルアーを通すが、反応があるのはやはり23度を超えるエリア。この日、水温を手掛かりに高活性の場所を集中的に攻めた結果、仲村船長は25キロと28キロのGT2匹を釣り上げることに成功した。
(取材・大城耕)
【各地の釣果】
◎渡名喜島スマガツオ回遊
12日、釣友らと渡名喜島に渡った久場壮一郎さんは、グルク崎で5・04キロを頭に大型のスマガツオを食わせた。ほかの磯も60センチのタマンや5キロを超すバショーカーが上がるなど大漁に沸いた。
◎熱田漁港チヌ50センチ
熱田漁港の外堤防でカーエーを狙う友寄新也さんにチヌ(ミナミクロダイ)が3連発。14日、いつもはカーエーしか見ないポイントで30センチ、40センチのチヌが釣れ、18時にはついに50・6センチ、2・10キロの大型が飛び出した。
◎安田沖アーラ16キロ
12日、安田沖の水深160メートルでカンパチを狙う松川修さんのジグに100センチ、16・4キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)がヒットした。持参した針を伸ばされていた松川さんは「副船長、光蔵さんのオリジナルフックのおかげ」と話した。釣り船・流星丸(電話)090(5740)0925
◎参加者募集!
日釣振沖縄は5月22日から24日にかけて『第5回カーエー沖縄王座決定戦』を行う。同大会は例年、小差決着必至の展開が目を離せない。検量と表彰は泡瀬漁港、問い合わせは日釣振加盟の各店へ。取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)