【中国時報】蒋介石元総統の反攻計画書公開


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 蒋介石元総統が中国への反攻を計画した「国光計画」の関連文書の原本が5月1日から一般に公開されることになった。同計画は、1965年4月に立ち上げられたものの、世界情勢の変化を理由に断念。その後、計画の内容はほとんど公開されず、約半世紀にわたり秘密のベールに閉ざされていた。

 今回公開されるのは、当時の作戦計画書などの原本で、参謀研究書だけで、216本。うち97本は、蒋介石に直接報告されたものだった。書類の多くは、計画を断念した直後、焼却されており、今回の史料公開は、歴史的に大きな価値があるものと注目されている。
 現在、蒋介石の墓所となっている慈湖の裏手には、同作戦の地下司令室や核シェルターの機能も持つ坑道などが造られたが、施設の老朽化を理由に、今回は公開されない。