3月30日午後5時、石垣島在住の下里肇さん(釣りクラブフィードマン)は、大型タマンを狙ってサザンゲート埋め立て地南側の通称「トイレの後」ポイントに入った。島ダコの足を餌に、新しく買った10号の竿(さお)を思いっきりキャストした。
待つこと30分、いきなり剛竿の竿先が海面に向かって突っ込み、強めにドラグを締めたリールから10メートルほどラインが引き出された。急いで竿を取りフッキングを入れると、ラインを引きちぎらんばかりの強い引きで抵抗する。ドラグを少し緩めてラインを20メートルほど出してみると、根に張り付いたのか全く動かなくなった。そこでドラグをさらに緩めてラインのテンションを落とすと、魚はチャンスとばかりに再び動き出した。
すかさず竿を立ててポンピングで寄せにかかる。重量感はあるものの先程の抵抗は見せず、意外にあっさりと寄って来たのは見たことのない大きなムネアカクチビ(方言名チムグチャー)であった。これが76センチ、7・1キロの県記録となったのである。(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎大山ルアーでミーバイ
釣りを始めて1年くらいという朱千代さんは、魚とのやり取りに魅せられ、一人でも海へ出掛けていく。21日、大山海岸のテトラからルアーをキャストすると45・8センチ、1・56キロのヤイトハタが躍り出た。
◎西崎カーエー旬
「西崎一文字は上げにアタリが多発する」と話す玉城豊さんは24日、「本命と餌取りの魚信を利き分け」て、深夜零時から午前4時までの間に9匹のカーエーを取り込んだ。数釣りは今後1カ月くらい楽しめそうだという。
◎奥武島タマン70センチ
18日、奥武島の新港から海に向かって冷凍のカニをブッ込んだ屋比久智さんの竿に70・2センチ、5・34キロのタマンがきた。「ポイントは時たま網が仕掛けられ、全く触りもしなくなるからご注意を」
◎宜名真アーラ20キロ
この時期アーラを狙って釣行を重ねる玉城正勝さんは19日、宜名真駐車場下で95センチ、20・5キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)を釣り上げた。予定の辺戸岬ポイントに入れずに吉と出た格好。餌は小振りのダツ1匹。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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