【ボリビア】移住地発展に意欲 研修生が学習成果報告


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 この1年間に、日本などで実施された研修にオキナワ移住地から参加した人々によるオキナワ日ボ協会社会教育部主催の「第5回研修員帰国報告会」が4月25日、日ボ協会文化会館で開かれた。研修成果を移住地全体で共有し、移住地の生活や働きに浸透させるのが目的。

 4人の報告者は、中学生2人、高校生1人、大学生1人。いずれも母国や母県での体験や学習を目的とした研修だった。報告者は、日本とボリビアの文化や生活の違いに驚いたことや、日本の良い面だけではなく「いじめ」などの問題点にも触れたと語った。
 沖縄県海外留学生として研修した喜久山明奈さんは、研修に参加する目的を「自分のルーツを知るためだった」と語った。移住地での生活で、ウチナーグチや琉球舞踊などが当たり前の存在となっていた。しかし、沖縄のことや、戦争や移民の経緯などを知る必要を覚えて研修に臨んだ。研修を終えた今「自分が住んでいるオキナワ移住地のことを大変誇らしく思い、もっと多くの人に移住地のことを知ってもらいたいと願っている。移住地発展のために貢献したい」と語った。その他の報告者は以下の通り(敬称略、かっこ内は研修名)。新城安悦(JICA日本語学校生徒研修)、屋良みさき(JICA日本語学校生徒研修)、島袋里菜(沖縄県ジュニアスタディーツアー)。
(木内一夫通信員)