産卵を直前に控えた魚が猛烈な食い気をみせ、黄金週間は磯も沖もフィッシュラッシュに沸いた。磯の究極のターゲットであるアーラミーバイや大ガーラも各地で竿(さお)をひん曲げ、捕られても逃れても、生涯忘れぬ強烈なインパクトを残した。
3日、カンパチを狙って船からジグを操る新垣孝栄さんらは、伊平屋、伊是名沖と巡るが潮が思わしくなく、浅場も深場からも目立ったヒットはなかった。
午後、伊江島沖の90~120メートルラインに移動するとアタリが連発し、2キロクラスのカンパチやスマガツオが顔を出した。しかし、「もう少し大きいのが欲しい」新垣さんの狙いは10キロ超。そこで釣り仲間の言葉を思い出した。「大型はダラッーとスローに誘うと良い」竿を振ってジグを動かすのではなく、リールの回転だけでジグを泳がせる。うそか誠か、ジグが着底してリールをゆっくりと二巻きすると、どかんと20キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)が食いついたのであった。
【各地の釣果】
◎伊是名島アーラ24キロ
釣場にも験の良しあし? 伊是名に渡るのは2度目だという比嘉宏晃さんは5日、仲田一文字で不利なポイントでの竿出しを余儀なくされた。だが50センチのボラを泳がせると108センチ、24・2キロのアーラミーバイ(ヤイトハタ)がヒットした。昨年の初の渡堤は23キロのガーラをものにしている。
◎読谷ガーラ28キロ
読谷海岸に家族でキャンプに行った平良滝太さんは朝方1人抜け出してルアーをキャスト。釣り師の朝練のつもりが思いがけなくも大ガーラがヒットした。5日は娘の誕生日。9歳になった亜海ちゃんの驚きと感動を誘った。
◎伊江島アオリ3・9キロ
具志漁港でカーエーを狙う田場直さんのウキ仕掛けに3・94キロの大アオリが来た。潮が上げ始めた午前1時、豆粒ほどのネリ餌にしがみついたというから分からない。
◎東村でガーラを抱っこ
5日深夜、徳永邦彦さんはいつものように川田北部の海岸でタマン釣り。快調に60センチ級を2匹釣ると、とどめに19・6キロのガーラがヒットした。15分のやり取りの末、取り込む道具がないことに気付き海に漬かってガーラを抱きかかえた。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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