【中国時報】中国人から苦情急増　観光関連業者指導へ／台湾政府観光局

　急増した中国観光客からの苦情が相次いでいることを受け、台湾政府観光局は７日、受け入れ側の書類審査を厳格化し、トラブルが続く台湾側旅行業者には、ツアーに調査員を同行させるなど、厳しく対処していきたいと表明した。

　中国観光客のツアー料金は、１日６０ドル（約６０００円）以上と定められているが、台湾では、ツアー客の獲得競争が加熱。規定を大きく下回る料金で販売する一方、予告なくホテルの等級を落とすなどして利益を出そうとしたため、ツアー客がチェックインを拒否するという騒動も起きている。
　トラブルの多くは、中国人観光客の急増に、受け入れ態勢が追い付いていないことが挙げられるが、一部の業者には中国人観光客を見下す差別意識があるのも事実だ。実際には、中国人の海外旅行経験者は少なくなく、受け入れ業者の意識改革が求められている。