釣りクラブFC大嶺青年會に所属する金城秀人さんは、いつでも竿(さお)が出せるように釣り道具を車のトランクに常備し、仕事が早く退(ひ)けると潮時を見極めつつ海岸に出る。ポイントは子供の頃から通いなれた瀬長島。ひざ上くらいの潮があれば魚はいるといい、根掛かり頻発の現場攻略のコツは「辛抱」で「根掛かりは食った魚が外す」くらいの気持ちで構える。
10日は21時40分、潮が下げに動くと70・1センチ、4・3キロのタマンがイカゲソに食らいついてきた。このところ瀬長島ではクラブの釣友も70センチを超える大型タマンを次々に上げているという。この勢いはしばらく続きそうだ。
ところで、この釣りクラブの名の由来となった那覇市字大嶺は、手付かずの自然が残る干潟を含む今や幻の故郷。那覇空港の滑走路増設の工事が始まれば、潮流が変化して魚が寄り付くのか危惧(きぐ)するのはわれら釣り人共有の思いだ。金城さんは子供のころを振り返り、同島周りに仕掛けられた定置網には80センチを超えるタマンがゴロゴロしていたと懐かしむ。そして魚がいる今の海を記憶に刻むように釣行を重ねる。
【各地の釣果】
◎西崎一文字タマン数
大型タマンに40センチ前後のカーエーやチン、1キロ級のイカにアッと驚く大ガーラなど今、西崎一文字では好みのターゲットを狙って竿が出せる。12日玉城力さんは70センチ、4・58キロを頭に5匹のタマンを釣り上げた。
◎恩納カーエー良型そろう
恩納村は名嘉真海岸の岩場でカーエーを狙う仲村渠正幸さんは11日、42センチ前後のカーエーを6匹釣り上げた。アタリは午前5時からの1時間に集中し、獲れないアタリもあったという。
◎宜名真カツオ75センチ
サメがいなくなった宜名真駐車場下のポイントにスマガツオが寄ってきた。アベレージは2キロ程度だが、16日はカゴ釣りする岸本正信さんの竿に75センチ、5・76キロが来た。
◎西崎タチウオ大型
西崎漁港では4月の中ごろから季節外れの大型タチウオが上がっている。8日、高倉靖功さんはサンマを餌に107センチと105センチを釣り上げた。マンモス糸満店によると今月いっぱいはイケそうとか。取材のリクエストや要望をお寄せください。釣りリポート、釣果写真も募集しています。
(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)
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