【中国時報】尖閣保護団体に政治的圧力か 台湾政府に抗議


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 台北県農業局はこのほど、遊漁船「全家福」に対し、3カ月の免許停止処分を課するよう、漁業署に要請した。同船は昨年6月と今年4月の2回、保釣(尖閣保護)運動家にチャーターされ、尖閣諸島に向かっていた。団体側は、不当な政治的圧力であると抗議している。
 農業局によると、「全家福」は昨年6月、乗客を乗せて、尖閣諸島まで航行。今年4月18日には、尖閣に向かう途中、領海内で故障しているが、いずれも遊漁船に許される活動範囲を逸脱したものであるとして、法的制裁を要請した。
 保釣運動家は、4月に領海外に船が出たのは、故障により漂流したためで、違法行為を繰り返してはいないとしているが、農業局では、巡視船に救助されるような事態を招いたこと自体、社会的資源の浪費であると、処罰への姿勢を崩していない。