【中国時報】李登輝元総統　訪日を延期

　李登輝元総統の関係者は１４日、今月３１日から予定されていた李氏の訪日を延期すると発表した。４月末、風邪のため、軽度の肺炎を発症したことが原因。病状はすでに回復しているが、時期尚早であるとする医師の判断もあり、延期が決まった。
　「奥の細道」の旅は、李氏が、長年にわたり実現を強く要望していた。予定では、３１日に東京・深川を出発し、新潟、富山、石川、福井、岐阜の松尾芭蕉の足跡をたどり、６月７日に帰国することにしていた。
　当初は、４月に訪日し、母校・京都大学で講演する計画もあったが、寒さで体調を崩すことが危惧（きぐ）され、今月末に延期されていた。
　李氏は２０００年の退任後、４度訪日。０７年には靖国神社を参拝し、昨年、沖縄で講演した際には、再度沖縄を訪れたい意向を示した。