【中国時報】国連会議に38年ぶり参加 防疫体制への協力示す


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 台湾の葉金川衛生署長(厚労相)は19日、ジュネーブで開かれた世界保健会議にオブザーバー参加した。代表は、WHOに感謝の意を表すと同時に、世界的な防疫体制への積極的協力に意欲を示した。台湾の代表が国連関連機関で発言するのは、38年ぶり。

 台湾の参加名称は「中華台北」。米代表とEU代表はスピーチで、台湾の参加を歓迎した。中国代表は、台湾の参加に触れなかったが、議場では双方の代表が正式な官職名で呼び合うなど、友好的な雰囲気の中で、中台の交流が行われた。
 台湾では、野党民進党を中心に、WHOへのオブザーバー参加を国辱的だとする見方もあり、会議前夜には、現地の台湾人華僑や留学生らが抗議行動し、台湾代表と口論となるアクシデントもあったが、与党国民党は、台湾が国際社会に復帰するための大きな一歩になったと、高く評価している。