初挑戦で70キロカジキ


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 トローリングを手軽に楽しんでほしいと、道具代込みで8万円からの格安プランを始めたFUJIN号の荻堂竜治船長は10日、トローリング初挑戦となる3人の常連さんを乗せて粟国沖へ出掛けた。

 水深300メートルの大陸棚の駆け上がりをなぞるように船を走らせると、午前11時すぎ、2度、3度とルアーを遊ぶような前アタリの後に本命のカジキがヒットした。船は黒煙を上げて全速力で走り、がっちりとカジキの堅い口元に針を突き刺した。仲村渠光隆さんはファイティングチェアで必死にポンピングを繰り返した。いままでに味わったことのない強い引き。汗で全身はびっしょりとなりリールを巻く手も疲労で思うように動かない。
 仲間や船長の励ましが彼の右手に力を与える。ヒットから45分、海面に姿を現したのは70キロほどのクロカワカジキ。船長がラインを手繰り、宮城さんがギャフを掛け、4人掛かりで船上へと引き上げた。(取材・仲栄真修)
(取材協力・釣り船FUJIN号(電話)090・7389・9307)

【各地の釣果】
◎恩納の離岩でタマン
 瀬良垣の離れ岩に渡ってタマンを狙う伊波直樹さんは、このところ行けば必ず釣果を挙げている。21日は70・5センチ、4・3キロを釣り上げ、23日にも68センチを含む3匹を取り込んだ。

◎夢咲ウマヅラアジ4キロ
 夢咲公園前の海岸で生きエビをブッ込む吉本康征さんに83センチ、4・34キロのウマヅラアジがきた。15日は早朝6時に竿(さお)を出したものの3時間全くの無反応。9時になって1キロ級のロウニンアジとガクガクが釣れ、すぐさまウマヅラがやってきた。

◎久米島クロマグロの季節
 20日に今季初のクロマグロがあがった久米島で、今度はアングラーがドリームヒットをものにした。千葉県から3年連続で同島に通う安藤博己さんは22日、5番パヤオで生きたカツオをひき、225センチ、217・5キロのクロマグロを釣り上げた。(釣り船あかね丸(電話)090・8291・4174)

◎カーエー沖縄王座決定
 第5回カーエー沖縄王座決定戦(日釣振沖縄主催)が、22日からの3日間にわたり、130人のエントリーで行われた。優勝したのは宜野湾海岸で竿を出した山城幸光さんで、記録は46センチ、2・7キロ。2位には大見謝恒洋さん、3位には豊里友長さんが入った。

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 (新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)

(前列左から)仲村渠光隆さん、謝花喜厚さん、宮城篤さんの3人。後列は荻堂船長
21日、恩納の離岩で70.5センチ、4.3キロのタマンを釣り上げた伊波直樹さん
15日、夢咲公園前で83センチ、4.34キロのウマヅラアジを釣った吉本康征さん
22日、久米島で217・5キロのクロマグロを釣った安藤博己さん(写真・盛長容子通信員)
第5回カーエー沖縄王座に就いた山城幸光さん。記録は46センチ、2.7キロ
20日、ケラマの磯で44・5センチ、1・24キロの尾長グレを釣った斉藤哲也さん