これから本格的な夏を迎えると、県内各地で沖釣り大会が開催されるが、その中でも最も歴史のある釣り大会が5月31日、うるま市赤野漁港で開催された。大会はクラブ間の親交と技術向上を目的に、中部地区の名門6チームが参加して行われるもので、レベルの高さは県内でもトップクラス。24回目の今年は50人が参加、各クラブメンバーを7隻の船に分乗させて個人とチームで勝敗を争った。
さて伊計島沖のポイントに到着するとしばらくはグルクンが入れ食いするのだが、やがてポツポツとしか食わなくなるので選手たちは苦戦を強いられる。
そんな中「フィッシングメイトとまと」の山城清友さんは、釣ったグルクンをエサに大物狙いの仕掛けを流した。終了30分前、その竿(さお)が大ヒットを呼び込んだ。すかさず、やり取りすると、海面には優勝を決める12・9キロの大きなサワラが浮かんだ。成績は次の通り。
【大物賞】1位・山城清友(フィッシングメイトとまと)12・9キロ、サワラ
▽2位・宜保有次(胡屋中央市場グルクン会)1・4キロ、オーマチ
▽3位・崎浜秀智(オーパ)1・3キロ、タマン【重量賞】1位・我那覇明彦(胡屋中央市場グルクン会)12キロ
▽2位・岸本学(フィッシングメイトとまと)10・2キロ
▽3位・仲栄真修(オーパ)10・2キロ【チーム賞】フィッシングメイトとまと(1人平均7・8キロ)【船頭賞】大城盛徳(幸丸)(取材・仲栄真修)
【各地の釣果】
◎泡瀬漁港カライワシ
オニヒラアジなどのガーラ類が本島全域に接岸している。ルアーをキャストするほか、生きエビで狙えば多様な外道も楽しみになる。5月25日、桃原光平君が泡瀬漁港で生きエビを投げ込むと107センチ、5・9キロのカライワシが現れた。
◎辺土名ガーラ23キロ
釣り仲間の「切られた」情報にスイッチが入った比嘉太一さんは5月22日、辺土名のビーチに初釣行。午前4時、60センチのダツの切り身をエサに投げ込むと、121センチ、23・4キロの大ガーラが食いついた。数日後の干潮時、現場を見ると干上がっていたとか。
◎与根新港で良型ホシギス
「釣れるのは20センチを超える包卵ギス」。そう話す宮城裕樹さんは、娘の小夏ちゃんを連れて与根新港へ通う。5月24日と26日、シマミミズをエサに竿を出し最大27センチも飛び出した。
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(新報アングラーズペンクラブ・佐久川政一郎)