【中国時報】大学受験資格厳格化へ 台湾政府教育部、学力低下受け法改正


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 台湾政府教育部(文科省)は、近年、大学の乱立に伴い、大学生の学力の低下が著しいことがマスコミで大きく取り上げられていることを踏まえ、高校の成績が一定の基準に達しない場合、大学の受験資格を与えないという方向で、法改正を進めている。

 現在、高校では160単位を修得すれば、卒業することができ、大学受験に必要な卒業証書と修業証書が授与されるが、新制度では、国語、英語、数学の3教科の半分以上の成績が不合格の場合、卒業を認めず、全科目が不合格の場合は、大学の受験も認めないというもの。
 教育部では、大学生の基礎学力向上のためだとしているが、専門家などからは、高校により成績の評価基準は一定ではなく、公平な判断基準とはいえないこと。大学の乱立を許した政府の失策のツケを高校生に払わせるのは不当であるなど、批判の声が高まっている。